GoのStructにおけるアンダースコアフィールドの理由
Lukas Schneider
DevOps Engineer · Leapcell

序文
Goプログラミング言語では、不要な変数を無視するためのプレースホルダーとして使用したり、副作用のためだけにパッケージをインポートしたり、型変換で変数を無視したりするなど、アンダースコア (_
) の使用をよく見かけます。しかし、ほとんどの人は、構造体内のアンダースコアの使用、特に _
という名前の構造体フィールドの定義に遭遇したことがないかもしれません。
では、そのようなフィールドを定義する目的は何でしょうか?
コード比較: アンダースコア (_
) フィールドの有無による構造体
まず、アンダースコア (_
) フィールドがない構造体の例を見てみましょう。
model
パッケージでは、Name
と Age
の2つのフィールドを持つ User
構造体を定義します。
type User struct { Name string Age int }
位置指定と名前付きフィールド初期化の両方を使用して、構造体変数を宣言します。
user := model.User{"Alice", 18} user = model.User{Name: "Alice", Age: 18}
上記のコードでは、構造体の定義または宣言に問題はありません。
次に、構造体にアンダースコア (_
) フィールドが含まれる例を見てみましょう。
model
パッケージでは、Name
、Age
、_
の3つのフィールドを持つ User
構造体を定義します。
type User struct { Name string Age int _ struct{} }
位置指定と名前付きフィールド初期化の両方を使用して、構造体変数を宣言します。
// コンパイルエラー: 型 model.User の構造体リテラルに値が少なすぎます user := model.User{"Alice", 18} // コンパイルエラー: 型 model.User の構造体リテラルで、エクスポートされていないフィールド _ への暗黙的な代入 user = model.User{"Alice", 18, struct{}{}} // 有効 user = model.User{} user = model.User{Name: "Alice", Age: 18}
上記の例では、user := model.User{"Alice", 18}
または model.User{"Alice", 18, struct{}{}}
を使用して構造体変数を宣言すると(どちらも位置指定初期化メソッド)、プログラムはコンパイルエラーを生成します。ただし、ゼロ値初期化または名前付きフィールド初期化を使用すると、問題なく動作します。
アンダースコア (_
) フィールドの有無による構造体の例を比較すると、そのようなフィールドを定義する目的は、構造体に _
という名前のフィールドを追加すると、(ゼロ値構造体変数の宣言の場合を除き) 名前付きフィールド初期化を使用して構造体を初期化するように効果的に強制されると結論付けることができます。
原理の簡単な分析
位置指定初期化 を使用して構造体を宣言する場合、定義されている正確な順序で、すべてのフィールドに値を指定する必要があります。
構造体に _
という名前のフィールドが含まれており、_
フィールドに値を指定せずに位置指定初期化を使用すると、コンパイラは次のようなエラーを生成します:
型 XXX の構造体リテラルに値が少なすぎます
これは、すべてのフィールド値が指定されていないために発生します。
すべてのフィールドに正しい順序で値を指定した場合でも、コンパイラはエラーをスローします:
型 XXX の構造体リテラルで、エクスポートされていないフィールド _ への暗黙的な代入
これは、_
フィールドが小文字で始まり、エクスポートされていない と見なされるためです。位置指定初期化を使用して、エクスポートされていないフィールドに値を割り当てることはできません。その結果、この方法でこの構造体を初期化することはできません。
要約すると、アンダースコア (_
) フィールドを持つ構造体変数は位置指定初期化を使用して宣言できないため、ゼロ値初期化 または 名前付きフィールド初期化 の2つの有効なアプローチしかありません。
結論
この説明を通じて、Goの構造体定義におけるフィールド名としてのアンダースコア (_
) の特別な使用法について学びました。
具体的には、_
という名前のフィールドを定義すると、構造体のインスタンスの作成時に 名前付きフィールド初期化を効果的に強制 し、位置指定初期化の使用を防ぐことができます。このアプローチの利点は次のとおりです。
- コードの可読性: 名前付きフィールド初期化は、各値をフィールド名に明示的に関連付けることで、可読性と保守性を向上させます。
- エラー防止: 位置指定初期化はフィールド順序の厳密な遵守に依存しているため、エラーが発生しやすくなります。名前付きフィールド初期化は、このリスクを排除します。
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